EFFORTS OF SHUTOKO
新規開通路線は、立地する地域との調和を考慮した色彩やデザインを採用しています。
以下の項目より詳細をご確認いただけます。
平成18年8月に埼玉新都心線が開通しました。
見沼地区の橋桁の色彩は、立地する見沼田んぼの緑地空間になじむ「濃いグリーン」にしました。
平成21年2月に10号晴海線が開通しました。
海辺の開放的な景観に配慮して、橋桁の色彩は「淡いブルー」、橋脚と高欄の色彩は「白色」にしました。
トンネル構造の路線は、各所に換気塔を設置する必要があります。
大師ジャンクション内にある大師換気所は、換気所の塔は格子をデザインモチーフとしました。
換気所の色彩は、周辺の状況と大師ジャンクション高架橋との調和を考慮して「ベージュ」にしました。
中央環状新宿線の換気塔は、六角形の外壁面に斜めリブのデザインを採用しました。
時刻の移り変りや季節による光と影の変化を生み出すとともに、圧迫感を軽減しています。
大橋ジャンクションは再開発と一体的に整備し、周辺街路や広場と併せて2013年4月にまちびらきを行いました。都心部における緑の創出の場として屋上部に公園が造られています。
コンクリート構造物の壁面は、下部に斜めリブ、上部には窓に似せた凹み(窓模様)を配置し、圧迫感を軽減しています。
また、夜間は温もりのある光で照らし出します。
小松川ジャンクションは2019年12月に開通しました。中央環状線はブルー系の色彩、7号小松川線はベージュ系の色彩となっていますが、中央環状線と同色のブルー系とし、周辺の河川沿いの風景との調和を図りました。
生麦高架橋は生麦ジャンクションから横浜北線の子安台公園付近のトンネル坑口に至る橋梁で、2017年3月に開通しました。複雑な高架形状に対し、明るくすっきりとした印象のホワイトにしたことで煩雑感を軽減し軽快な印象の構造物となり、周辺環境との調和を図っています。
神奈川7号横浜北線は、首都高横羽線と第三京浜を接続する路線で、そのうち「横浜北トンネル」は3箇所の換気塔を有しており、2017年3月から運用を開始しました。
そのデザインは、緑を効果的に配することで地域に溶け込む自然な風景となることを目指しました。
横浜北線鶴見川並行部は横浜港北ジャンクションと横浜北トンネルの間に位置し、2017年3月に開通しました。
鶴見川と交差する大熊川架橋部は、景観性と構造性および施工性を総合的に考慮してトラス橋としました。
明るくすっきりとしたホワイトにしたことで、周辺の河川沿いの風景と調和した景観を形成しています。
横浜港北ジャンクションは、2020年3月までに段階的に開通しました。
複雑なジャンクション形状に対し、配色は明るくすっきりとしたホワイトにしたことで、煩雑感を軽減し周辺環境との調和を図っています。
横浜青葉ジャンクションは2020年3月に開通しました。
東名高速道路の既存の横浜青葉IC高架橋の色彩をベースとしたグリーン系としたことで、異なる配色による煩雑感を軽減し、並行する鶴見川との調和を図っています。
東品川・鮫洲更新事業Ⅰ期線は、既設構造物を維持管理・補修に配慮し、海水面から一定程度離れた高架橋に更新する区間です。
将来の維持管理性を踏まえて恒久足場を新設しますが、周辺環境を考慮し側面パネルに折り曲げた形状を採用することで、光の陰影による圧迫感の軽減を図りました。