EFFORTS OF SHUTOKO
弊社の海外事業は「道路事業に係る国際貢献の推進」及び「技術コンサルティング事業等収益事業への参画」の二本柱を基本方針としており、高速道路事業で蓄積した各種技術やノウハウを活用することにより、都市高速の特徴を生かした技術分野で展開していきたいと考えています。
[参考]首都高の強み ⇒「都市内高速道路」であるということ
海外からの視察者やJICA等を通じた研修生を受け入れています。2019年度は合計で44か国から約340名の視察者及び研修生が弊社を訪れました。
(2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響により受け入れはありませんでした)
東品川インフォメーションセンター視察
(フィリピン・MPTC社)
川口PA視察
(インドネシア・アストラインフラ社)
JICA等を通じて開発途上国の政府機関等へ技術者を派遣し、技術指導・人材育成に協力しています。公団時代を含めてこれまで10か国に延べ34名(2021年3月時点)の専門家を派遣してきました。
海外の道路機関等と技術協力に関する覚書を締結し、研修やセミナー等により、各機関が個別に抱える課題やニーズに合わせた技術協力を実施しています。
覚書締結日 | 国 | 覚書締結機関 |
---|---|---|
2009.8.24 | カンボジア | 公共事業運輸省(MPWT) |
2010.4.7 | タイ | タイ高速道路公社(EXAT) |
2010.6.15 | インドネシア | アストラ トル ヌサンタラ社 |
2012.7.18 | タイ | バンコク高速道路・地下鉄株式会社(BEM) |
2012.8.30 | タイ | ドンムアン有料道路株式会社(DMT) |
2012.12.11 | フランス | コフィルート社 |
2014.4.23 | ミャンマー | 建設省(MOC) |
2015.7.21 | タイ | タマサート大学シリントーン国際工学部(SIIT) |
2015.12.3 | マレーシア | プロリンタス社 |
2016.9.13 | タイ | 運輸省国道局(DOH) |
2018.9.4 | フィリピン | 公共事業道路省(DPWH) |
2019.4.25 | フィリピン | メトロパシフィック・トールウェイズ社(MPTC) |
(2019年4月現在)
マレーシア国プロリンタス社覚書締結(2015年12月)
JICAのODA案件等を中心に技術コンサルティング事業を実施しているほか、2013年2月にタイにおいて交通管制・施設物等に関するコンサルティング業務の外国人事業ライセンス(FBL:Foreign Business License)を取得したことから、タイの高速道路会社等からコンサルティング業務を受注しています。これまでの技術コンサルティング事業の受注状況は以下のとおりです。
対象国 | 案件数 | 内容 |
---|---|---|
タイ | 21 | 橋梁点検、維持管理、計画路線の管理運営計画、ITS |
ミャンマー | 10 | 経済財務分析、橋梁設計、維持管理、ITS |
フィリピン | 8 | 計画路線の管理運営計画、ITS、附帯工設計 |
インドネシア | 6 | 道路計画、維持管理 |
ベトナム | 5 | 技術資格制度、ITS、技術評価 |
カンボジア | 4 | 経済財務分析、橋梁設計・有料道路制度等 |
インド | 3 | ITS、維持管理 |
ネパール | 3 | トンネル運営管理、有料道路制度 |
ガーナ | 2 | 交通需要予測、維持管理 |
タンザニア | 2 | 交通需要予測 |
エジプト | 1 | 橋梁点検、維持管理 |
ポルトガル | 1 | 都市交通、ITS |
トルコ | 1 | 運営維持管理計画(橋梁) |
ケニア | 1 | 交通需要予測、維持管理 |
カメルーン | 1 | 交通需要予測 |
ベナン | 1 | 交通需要予測 |
ラオス | 1 | 道路計画 |
バングラデシュ | 1 | 維持管理 |
その他 | 2 | ITS、長大橋梁維持管理 |
計 | 74 |
(2010年2月から2021年3月まで・弊社グループ会社等の受注案件を含む)
タイ国技術者への橋梁点検手法の技術移転
タイ国料金所におけるETC無線電波測定実施