CORPORATE INFORMATION
2008年05月08日
首都高速道路株式会社
横浜市
横浜市と首都高速道路株式会社が整備を進めている横浜環状北線の工事現場(子安台公園)で、5月8日9時15分頃、横穴の中に砲弾及び砲身らしき金属物質が発見され、その旨、施工業者から報告がありました。
直ちに、横浜市危機管理室、神奈川県警、神奈川区、神奈川消防署、陸上自衛隊等の立会のもと調査を行った結果、旧日本軍の高射砲の砲弾及び砲身であることが、確認されました。
この砲弾は、旧日本軍高射砲の12cm砲弾であり、薬きょうが装着されていることが確認されるとともに、信管がなく起爆の危険性のないことが確認されました。
なお、この砲弾については、陸上自衛隊において当日の13時20分頃、現場から搬出運搬されました。
また、砲身については、一部が土中に埋まっており、明日5月9日(金)に発掘作業を行う予定です。現在、砲身が存置してある横穴については、封鎖すると共に、工事区域内に立ち入りできないように安全対策をとっています。
神奈川区子安台一丁目(子安台公園)
地表面から約8m下に穴があり(高さ約1.5m、幅約1.2m、奥行き約4.1m)、その中に置かれていた。
径:12cm 長さ:110cm(薬きょう含む)
出土数:1個(信管なし)
平成20年5月9日(金)に発掘予定
工事件名:子安台換気所・トンネル・橋台工事
工事場所:神奈川区子安台一丁目、鶴見区岸谷一丁目
工期:平成19年5月19日から平成22年2月1日
発注者:首都高速道路株式会社
工事監督:首都高速道路株式会社 神奈川建設局 横浜工事グループ
請負者:戸田建設株式会社 横浜支店
子安台の丘は戦前には耕地として利用されていたが、空襲時の避難や延焼阻止などのための防空緑地として、昭和20年3月に子安台緑地が完成した。
防空緑地は高射砲陣地や農地としても活用され、高射砲陣地として使用されていた子安台は、終戦後進駐軍により接収され、米陸軍の高射砲陣地として引き続き利用されていった。
昭和30年12月に接収が解除され約27,000㎡が返還されたが、民有地および生麦中学校用地を除く約21,000㎡が陸上自衛隊子安分屯地として昭和44年まで貸与された。そして昭和50年3月にようやく公園として整備され、市民に公開された。