首都高の取り組み

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EFFORTS OF SHUTOKO

低濃度脱硝設備(横浜北西線横浜北西トンネル)

火力発電所や工場からの排出ガスを対象とした高濃度、高温ガスを処理する脱硝技術は産業公害対策として実用化されていましたが、横浜北西トンネルに採用されている低濃度脱硝設備は、低濃度、常温、大風量のトンネル内空気を対象とし、狭隘な換気所スペースにおいて設置可能とした設備です。低濃度脱硝設備を設置することにより、換気塔周辺の環境負荷の低減に努めています。

除去性能

低濃度脱硝設備[SPM除去装置(電気集じん機)、低濃度脱硝装置]は、トンネル内の空気に含まれる浮遊粒子状物質(SPM)、二酸化窒素(NO2)を効率よく除去し換気塔から排出します。

除去性能

安全性・信頼性

電気集じん機は、国内において15年以上の実績があり、確立された技術です。
低濃度脱硝装置は、換気ガス中に含まれる二酸化窒素(NO2)を除去し、無害な物質に分解します。

耐久性

電気集じん機は、放電極板方式を採用することにより、耐久性を向上させています。
低濃度脱硝装置のNO2除去剤は、再生処理により繰り返し使用することができます。

解説

浮遊粒子状物質(SPM)

大気中に浮遊する粒子状物質であり、その粒径が10μm(マイクロメートル:1μm=1/1,000mm)以下のものです。

二酸化窒素(NO2

車の燃料であるガソリン・軽油等の燃焼により生じた一酸化窒素が大気中で酸化されたものです。