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首都高速道路の大規模更新(事例)
1号羽田線(東品川桟橋・鮫洲埋立部)の例
東品川桟橋
【構造概要】
供用年 |
昭和38年(1963年)【供用後約50年】 |
構造形式 |
上部工 RC桟橋構造 下部工 PC杭+セルラー |
RC(注) |
鉄筋コンクリート |
PC |
プレストレストコンクリート |
延長 |
1,200m |
幅員構成 |
17.0m(3.25m×4車線) |
鮫洲埋立部
【構造概要】
供用年 |
昭和38年(1963年)【供用後約50年】 |
構造形式 |
タイロッド式鋼矢板土留め |
延長 |
460m |
幅員構成 |
17.0m(3.25m×4車線) |
東品川桟橋・鮫洲埋立部 ~損傷状況(動画)~
東品川桟橋部 ~維持管理が困難な構造~
- コンクリートの剥離、鉄筋腐食が発生。
- 海水面に近接している箇所では、維持管理・補修が困難。
【海水面に近接している箇所(補修が困難)】
コンクリートの剥離、鉄筋腐食が発生
【海水面に近接していない箇所(可能な限り補修を実施)】
【桁下と海水面が近接しており、維持管理が困難(建設時には矢板で締め切り、水を抜いて施工)】
東品川桟橋部 ~損傷状況~
鮫洲埋立部 ~耐久性の低い仮設構造~
鮫洲埋立部 ~損傷状況~
- 鋼矢板がはらみ出すことにより、路面が陥没する可能性がある。
- グラウンドアンカーによる補強を実施。
路面のひび割れ(平成18年12月発生)
路面の陥没(平成20年6月発生)
東品川桟橋部・鮫洲埋立部 ~更新イメージ~
- 海水面から一定程度離れた高架構造とするため、桟橋全体を架け替え。
- 工事中の交通影響を軽減させるため、高速道路の迂回路を設置。
1号羽田線(高速大師橋)の例
高速大師橋 ~損傷状況~
- 昭和60年頃より疲労き裂が確認されており、これまでに約1,200件のき裂が発生。
- これまでも補修を実施しているものの、新たなき裂が多数発生。
高速大師橋 ~更新イメージ~
- 疲労損傷が発生しない構造とするため、橋梁全体を架け替え(上部工の荷重が増加するため、下部工についても合わせて取り替えることが必要)。
- 工事中の交通影響を軽減させるため、高速道路の迂回路を設置。
3号渋谷線(池尻~三軒茶屋)の例
池尻~三軒茶屋 ~損傷状況~
池尻~三軒茶屋 ~床版に損傷が生じやすい構造~
- 当該箇所は、地下鉄と一体構造になっているため、一般的な橋脚に比べ横梁張出長が長い構造となっており、床版においてたわみ差が生じ、損傷が発生しやすい。
池尻~三軒茶屋 ~更新イメージ~
- 地下鉄への影響があるため、床版の重量を増やさずに耐久性が高くなるよう、コンクリート床版から鋼床版に取替え。
- 工事中の交通影響を低減するため、1車線毎にコンクリート床版を鋼床版に取替え。
都心環状線(竹橋~江戸橋)の例
竹橋~江戸橋 ~損傷状況~
- 鋼桁の接続部(切欠き部)を中心に、構造物全体に疲労き裂が発生。また、コンクリート床版に亀甲状のひび割れが発生。
- 桁下が日本橋川であり、維持管理に船が必要となるため制約が多い(特に緊急時の応急対応が困難)。
竹橋~江戸橋 ~更新イメージ~
- 構造物全体に損傷が発生していることなどから、上部工、下部工を全て架け替え。
- 工事による交通への影響を低減するため、内回り・外回り片側ずつ架け替え。
都心環状線(銀座~新富町)の例
銀座~新富町 ~損傷状況~
- 建設後50年が経過しており、コンクリートの剥離、鉄筋腐食が顕著。
- 加えて、古い基準で建設されているため、強度が不足しており、巨大地震時には擁壁が損傷し、第三者被害発生の可能性がある。
銀座~新富町 ~更新イメージ~
- 現行基準に合った擁壁への取替え、交差橋梁の架け替えを実施。※後者については、管理者との調整が必要。
- 工事による交通への影響を低減するため、内回り・外回りをそれぞれ1車線以上確保して段階的に更新を実施。
更新内容(イメージ図)