T.MizoguchiInterview

受注者と発注者、 両方の視点を活かして 事業の幅広い領域を支える

T.Mizoguchi

東京西局 保全管理課
創造理工学部卒 
2019年キャリア入社

キャリア入社

技術系総合職(土木)

2019入社

首都高速道路株式会社に入社。日本橋区間更新事業推進室設計課に配属。

2020

更新・建設局日本橋プロジェクト設計課に異動。

2022

東京西局保全管理課に異動となり、東京西地区における首都高の維持管理を担当。

Interview Movie約1分20秒

T.Mizoguchi 東京西局 保全管理課

発注者側でしか見られない世界が、
視野を広げるきっかけになると感じた

前職のゼネコンでは、建設現場での施工計画の立案、安全管理や技術部署で設計業務を担当しました。ゼネコンの強みである設計・施工の両方で経験を積み、スケールの大きい仕事も担当できたので、得られる知識・経験の深さには満足していました。

しかし、発注者とのやり取りの際、見えている世界の「深さ」では負けていないと思う反面、「広さ」に対して違いを感じていました。俯瞰的な視点から生まれる着眼点や対応力は、受注者側の視点と異なっていて、計画や運用時の安全性、維持管理面などの幅広いフェーズに関われる発注者側でしか得られないものだと感じたのです。それが発注者側の仕事に興味をもつきっかけでした。

当社は首都圏においていくつかの大規模更新事業を進めていますが、事業計画や予算策定の上流工程から設計・施工、維持管理まで、全てのフェーズに関与できるところに首都高の魅力を感じました。ここであればゼネコンで培った経験を活かしながら、技術者として視野を広げられるのではないか。そう思えたことが転職の決め手です。

首都高の安全を守るうえで、
ゼネコンでの経験が活きてくる

入社後は、日本橋区間地下化事業において道路構造物等の設計業務を担当しました。そこからジョブローテーションで保全領域に異動し、現在は総延長が327.2kmある首都高のうち、東京西地区(約97.0km)の道路の維持管理を担当しています。私が担当する東京西地区の路線は、都心部の中でも経済活動を支えるうえで重要な交通を担っています。開通から50年以上経過した路線が多かったり、山手トンネルという世界で2番目に長いトンネルがあるなど、特徴的な路線を抱えています。この路線をお客さまに安全・安心にご利用いただくうえで、日々の点検・補修を確実に行うための事業調整や予算管理、災害・緊急対応を進めていくのが、私の部署の役割になります。

首都高は都心部にあるため、路線の周辺エリアでは複数の再開発計画が進行しており、道路や河川といった公共整備事業も数多く行われています。それらの工事が首都高の交通・構造物に影響を与えないように、工事・設計・点検担当と連携しながら、自治体や都市開発事業者などと適切な工事計画をすり合わせるのも、重要なミッションです。関係各所との調整がこの仕事の難しいポイントで、首都高の近くで再開発計画の工事がある場合、安全対策には細心の注意を払わなければいけません。しかし、こちらの都合ばかりを優先してしまうと、調整が難航してしまう可能性もあります。

この点において役立っているのが、ゼネコンでの勤務経験です。設計・施工の段階で対応できる効果的な対策や本当に気を付けなければならないポイントがわかるため、首都高に対する安全対策と事業者の負担の両方を考慮して、バランスの良い折衷案を提示することができています。

多角的な視点で事業を捉え、
周囲を巻き込む力が身につく

設計・保全という2つの立場を担当したことで、これまでよりも俯瞰的に判断できるようになった実感があります。例えば保全の知識・経験があれば、点検しやすい構造を考慮して設計を担当する部署にフィードバックできます。また、設計・保全のほかにも、工事事務所や事業予算の管理部署など、事業一つみても会社全体でさまざまな立場の人が関与し、それぞれの観点で事業を進めようとしています。その中で広い視野をもって働けるのが、首都高で働く魅力です。

さまざまな人が事業に関わるため、仕事を円滑に進めるための社内調整がキーポイントになります。一人で抱え込まず、軽やかに周囲を巻き込んで、みんなで物事に取り組める人が向いている職場です。保全という性質上、事故などの突発事象の対応も少なくありません。社員それぞれが必要な役割を主体的に担う文化があり、いざというときにスピーディに動ける仲間が多い職場だと感じています。

※所属・部署名等はインタビュー当時のものです

Schedule1日のスケジュール

08:30

出社

頭が冴えている朝方に集中して、各種打ち合わせで活用する資料を準備。

09:30

近隣の開発事業者との対外協議

首都高構造物の安全性や交通への影響を考慮し、調整や指導を実施。

11:00

社内打ち合わせ

関係者と連携して取り組む案件に関する対応方針等のすり合わせ。

14:00

協定に関する対外協議

協定の締結が必要な事業に関する施工条件やスケジュール、費用の打ち合わせ。

16:00

決裁案件の社内説明

協議や協定締結に必要な決裁に向け、承認を得るための社内関係者打ち合わせ。

18:00

退社

Day Offオフの日の過ごし方

年に数回、妻や息子と一緒に家族旅行に出かけています。美味しいものを食べたり、釣りに行ったり、花火をしたり。各地でさまざまなものに触れて、家族みんなで楽しんでいます。最近では北海道旅行を満喫しました。