クロストーク Cross Talk

周囲の理解と柔軟な制度、 組織全体で 育児との両立を支えてくれる

ダイバーシティ座談会

今回の座談会では、産休・育休の取得経験がある3名が集結。取得前の不安や、復職後の活躍、今後のキャリアなど「首都高速道路株式会社」で実現できる働き方について、ざっくばらんに語り合ってもらいました。

M.Ishihara

計画・環境部 都市環境創造課
法学部 法学科卒 2011年入社

「事務系総合職」として、環境施策の立案や実施を担う。主にカーボンニュートラルの分野を担当しており、LED化や次世代自動車の普及に向けた施策の取り決めや推進を行っている。5歳長女と2歳長男の育児と仕事の両立に奮闘中。2歳長男にメロメロ。

S.Ota

保全・交通部 点検・補修推進室点検・補修推進課
理工学研究科卒 2019年入社

「技術系総合職(土木)」として、会社全体の点検・補修計画の立案に関わる。現在は、社内システムやドローンを使用した点検・保守に関わる技術開発など、ITに携わる仕事も担当している。趣味はボディメイク、子どもや愛犬を愛でながらも筋トレは欠かさない。

R.Homma

更新・建設局 施設設計課
理工学研究科卒 2017年入社

「技術系総合職(電気)」として、大規模更新事業における、受変電や電気設備に関する設計に携わる。産休・育休取得の前も後も同じ首都高日本橋区間地下化事業を担当。夫も首都高速道路株式会社で勤務している。お風呂上がりのアイスが至福のとき。

周囲の理解や人員補填があり、
不測の事態も柔軟に対応してくれる

産休・育休取得をした際の状況や周囲の方の反応について教えてください。

M.Ishihara

はじめて産休・育休を取得するときは、同期と差がつくことや会社と疎遠になること、復職できるかなど、自分の中で不安がたくさんありました。そんなとき、当時の上司が「2~3年現場を離れたところで、長い社会人生活からすると何も問題ないですよ」と励ましてくれて、安心して取得することができました。

S.Ota

上司の方にそんな風に言ってもらえたら安心ですね!私の場合、当時はまだ男性社員の取得が少なかったのですが、上司の勧めもあり、子どもが生まれてすぐに育休を取得しました。子どもの成長って目まぐるしいですよね。3カ月間、本当にあっという間でした。

R.Homma

周りでも、男性の育児休暇取得が増えている印象ですね。私は部署異動をして半年ほどで産休に入ることになったのですが、欠員になる分の人員補填など、配慮をしてもらえました。

お休みに入る間の組織体制にもフォローがあったのですね。

R.Homma

育休期間中に必ずしも人員調整してもらえるわけではないのかもしれませんが、私の場合は期間をあけずに後任の方が来てくださったのでありがたかったです。自分の希望する期間分だけ育児休業を取得でき、みんな応援してくれて快く送り出してくれました。長期で仕事を休むことの引け目を感じてしまうような出来事が一切なかったです。

M.Ishihara

私が休業に入るときもすぐに後任の方がついてくれました。あと、休業期間の変更を柔軟に対応してもらえたのがありがたかったです。ちょうど保育園入園のタイミングがコロナ禍で、4月に入園してすぐ登園自粛となり、6月に登園することになったのですが、その分育休を後ろ倒ししてもらえてすごく助かりました。

S.Ota

子どものことで何かあったとき、言い出しにくい雰囲気が一切ないですよね。会社全体で家庭第一主義の人が多い印象があります。私も育休を取得する際に、メインで担当していた実証実験を課内の他の担当者がうまく引き継いでくれたおかげで、無事に完了することができました。

スライド勤務を活用して夫婦で協力
家庭と仕事のバランスを保つ

子育てやプライベートを大切にするために活用している制度はありますか?

M.Ishihara S.Ota R.Homma

スライド勤務ですね!

全員一致…!では皆さんの使い方について教えてください。

M.Ishihara

私が保育園に子供を預ける日は、8時半に保育園に寄り9時半から始業するスライド勤務をしています。お迎えの日は逆に出社も退社も早めることができるので、夫と半々で送り迎えを担当しています。

R.Homma

夫も社内の人間なので、夫婦でスライド勤務を多用しています。在宅勤務も週1回ずつ利用して、相手が在宅勤務の日は子どもの送り迎えは任せて会社での仕事に専念しています。時短勤務は利用していませんが、希望すればいつでも変更できる雰囲気です。

S.Ota

私の場合は、子どもが早朝に起きてしまう日が多いので、お世話をしてから朝7時に出社して、その分早く退社するといった使い方をしています。逆に朝から育児や家事に時間をかけたい日もあるので、その日は10時出社にする、ということもあります。

家庭と仕事のバランスを保つ秘訣があれば教えてください。

R.Homma

現状は夫と分担してすべて半々でやっています。自分の時間も、仕事に集中できる時間も子どもとの時間も持てて、バランスがよく不満が少ないです。今後課題が出てくることもあるかもしれませんが、できるところまでは今のやり方でやっていきたいなと思っています。

M.Ishihara

うちも共働きなので、子育ても家事も完全に分業ですが、ときどき夫婦だけでランチに行くなど息抜きも大事にしています。パパと一緒にいる時間が増えるのは、子どもにとっても幸せだと思うんです。だから男性にも育休をどんどん取ってほしいですね。

S.Ota

うちの場合は奥さんが家にいるので、家事と育児に疲れ果ててしまわないように手前でフォローすることを心がけています。子どももまだまだ赤ちゃんですし犬の散歩などもしなければならないので、出勤前と退勤後はできる限り私が担当するようにしています。

効率的にパフォーマンスを発揮して
自分なりのキャリアを拓く

社内に多様な働き方が広がっていると感じることはありますか?

S.Ota

先月、同じ課の同期に第二子が生まれたのですが、分割して2回育児休暇を取得しました。業務の一部は私が引き継ぎ対応しています。以前育休を取得した私がほかの人の育休をサポートできていることが感慨深いですね。

M.Ishihara

私も育休明けのタイミングから、入れ違いに9カ月間の育休に入る男性の後任をしています。ジョブローテーションがうまく回っているなと感じますね。首都高は約2年ごとに部署異動があるので、そうした制度と相性がいいのかもしれません。

R.Homma

社内に共働きをしている家庭が多いですよね。首都高では転居を伴う転勤がないので、遠方への引っ越しのために配偶者の方が仕事をやめる必要がないことも大きなメリットだと思います。

最後に、今度どのようなキャリアを描いていきたいかを教えてください。

R.Homma

仕事も家庭もどちらも大切なので、どちらかを極端に我慢するのではなく、両立できるような働き方をしていきたいです。子育てをしながら働く中でさまざまな制限もありますが、そのなかでできることをやって、最終的には会社にとって必要だと思ってもらえる人材になれれば嬉しいです。

S.Ota

「多様な働き方=あまり働かない」ではないことを体現するためにも、効率的に業務を行い、勉強し、誰よりも成果を残すことで、後輩たちが憧れるような社員になりたいです。また、筋トレが習慣なので、身体の大きさ(筋肥大)をもって、ワークライフバランスがとれていることを証明したいと思います。

筋肉が大きいと、それだけ仕事以外の時間が充実していること、つまりワークライフバランスの証明ということですね(笑)。では最後にIshiharaさんお願いします。

M.Ishihara

育児を通じて働き方を考えたことで、人事的な組織運営や経営の在り方にも興味が出てきました。どんな働き方をしたいかは、年齢やライフステージによって変化があると思います。入社したばかりだったら仕事に打ち込みたいかもしれないし、介護をすることになったら仕事をセーブしないといけないかもしれない。「多様な働き方」は子育て世代だけの問題ではないですよね。

そのような多様性に目を向けて、「誰もが効率よくパフォーマンスを発揮できる」環境が理想ですよね。その実現に向けて取り組んでいきたいと思います。