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プレスリリース
(2023年度)

2023年12月18日
首都高速道路株式会社

低濃度PCB含有塗膜が付着した鋼材の誤処分に関する類似工事の調査結果(追加2件)と再発防止策の策定について

首都高速道路株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:前田 信弘)は、低濃度PCB(ポリ塩化ビフェニル)含有塗膜が付着した鋼材を誤った方法でスクラップ処理していた事実を確認し、2023年12月5日付けで公表いたしました。この度、同様の事実を調査した結果及び再発防止策について以下のとおり取りまとめましたので、お知らせいたします。
皆さまには多大なご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
関係する自治体へは、報告を行っております。
なお、いずれの工事についてもPCBの総量が微量かつ高温で熔解処置をしていることから、環境への影響はないものと考えております。
今後、PCB廃棄物の保管・管理について、関係法令を遵守し、再発防止策の周知徹底に努めてまいります。

1.概要

当社が発注した上部工補強工事のうち、新たに2件の工事(川崎市内1件、東京都内1件、12/5公表分と合わせ全部で3件)において、低濃度PCB含有塗料が付着した撤去鋼部材をPCB廃棄物に必要な手続きを行わずに、誤って一般のスクラップ工場に搬出し、PCB無害化処理認定を受けていないスクラップ工場で熔解処置を実施したことを確認しました。
3工事とも、鋼部材撤去にあたり塗装塗替え時の素地調整作業により発生した塗膜くずについては、PCB廃棄物として適切な手続きにより処分を行っています。

  • ※国の定める基準(0.5mg/kg)を超えるPCBが確認された場合、塗装塗り替えによって生じた塗膜片及び塗膜が付着した鋼材などの廃棄物は、法令に基づき特別管理産業廃棄物として適切に管理し、指定された事業者での運搬及び無害化処理が必要となる。
2.低濃度PCB含有塗膜付着鋼材の誤処分が判明した工事の調査結果
12月5日公表済 今回公表
対象工事 横浜市内 川崎市内 東京都内
工事場所 2号三ッ沢線 1号横羽線 2号目黒線
誤処分鋼材量 22.4t 0.8t 3.2t
PCB含有濃度 0.93mg/kg 2.1mg/kg 1.17mg/kg
総PCB量 0.65g 0.05g 0.0043g
  • ※0.5mg/kg超~5,000mg/kg以下が低濃度PCB廃棄物に該当
3.再発防止策

下記の再発防止策を策定し、PCB廃棄物の適正な保管・管理を徹底してまいります。

  • PCB含有塗膜くずやPCB含有塗膜付着鋼部材等のPCB廃棄物が生じる工種は、関係法令に基づいた適切な取扱いをするよう契約図書への記載を標準化する。
  • PCB含有塗膜くずと同様に管理様式を用いてPCB含有塗膜付着鋼部材等についても管理状況を確認する。
  • 工事着手前及び工事の各段階において、法令の遵守状況が確実に確認できるよう社内ルール及び確認体制を再構築して、社員及び工事受注者による運用を徹底する。
  • 関係法令に則ったPCB廃棄物の取扱いに関する適切な対応について説明会等を開催し、継続的な社員教育を行うとともに、工事受注者への指導を徹底する。

お問い合わせ

首都高速道路株式会社
保全・交通部 点検・補修推進室 点検・補修推進課
TEL 03-3539-9480