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更新情報(2012年度)

2012年11月02日

高速中央環状線山手トンネルにおける温度上昇抑制対策の試験実施結果のお知らせ

高速中央環状線山手トンネル(以下、山手トンネル)では、夏季にトンネル内温度が高くなることから、温度上昇抑制対策としてミスト噴霧を試験的に実施しましたので、その結果についてお知らせいたします。

温度上昇抑制対策の試験実施概要について

山手トンネルでは、平成22年3月28日の開通後からトンネル内に温度計を設置し、温度監視を実施しており、夏季はトンネル内温度が高いことが分かっております。これは、トンネル延長が長く、交通量も多いことから、走行車両の排熱等により温度が上昇したものと考えられます。
そのため、温度上昇抑制対策として、これまで積極的に外気をトンネル内に導入する換気運転を実施しておりましたが、今年は更なる対策として、山手トンネルの本線内にミスト噴霧設備を試験的に設置し、その効果を検証してまいりました。試験の概要については以下のとおりです。

試験区間:山手トンネル 内回り 富ヶ谷出口~大橋JCT間
試験期間:7月23日~9月18日

※なお、ミスト噴霧については必要に応じてその後も実施しておりました。

試験実施結果について

試験期間中でのミスト噴霧区間の前後で温度を計測した結果、トンネル内を走行する運転者の視環境に問題なく、-2℃程度のトンネル内温度の低下が検証でき、温度低下効果を確認しました。

※ミスト噴霧設備は、微細な水の粒(霧)を発生させて、空気中で水が液体から気体に変わる時に周りから熱を奪う「気化熱」の現象を利用して周囲の気温を下げるものです。 発生した霧はすばやく蒸発するため、肌や服が濡れることはほとんどありません。

お問い合わせ

首都高速道路株式会社
 技術部 施設技術課
 TEL 03-3539-9424