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更新情報(2011年度)

2012年03月16日

高速神奈川6号川崎線大師換気所における脱硝機能低下の原因と対策のお知らせ

1.脱硝設備機能低下の経緯と現状について

平成23年6月30日、7月22日にホームページにてお知らせしましたが、5月以降、大師換気所において低濃度脱硝設備(低濃度脱硝装置、SPM除去装置)の除去性能が低下するという事象が発生しました。この設備の機能低下は設備周辺で高湿度状況となったため起こったものであり、9月以降の除去データについての異常は見受けられませんでした。
今回、この機能低下の原因と対策がまとまりましたので、お知らせ致します。
脱硝設備の除去性能が低下したことに関しましては、沿道にお住まいの皆様にご心配をおかけすることとなり、お詫び申し上げます。

2.脱硝設備機能低下の原因について

今回の大師換気所の脱硝設備機能低下の原因は、大師トンネルのダクト内温度が、外気と比較して温度が低くなった結果、空気中の水分が飽和状態となり、ミスト(浮遊する水滴)となって脱硝材に付着し、二酸化窒素(NO2)の吸収を妨げ、脱硝設備の機能低下を起こしたものです。

3.脱硝設備機能低下の対策について

今回の事象の原因に対し、以下の対策を行うこととしました。

(1)ミストフィルターの設置

処理前の空気中のミストを除去するミストフィルターを脱硝設備の入口に設置します。処理前の飽和状態の空気に含まれる浮遊する水滴をフィルターにより除去し、設備に付着する水滴を減少させます。

(2)加熱装置の設置

処理前の空気の湿度を下げるため、脱硝設備入口に加熱装置を設置し、高湿度な空気を暖めることで湿度を低下させ、設備の湿潤化を防ぎます。また、加熱装置により脱硝材を乾燥させ、安定した脱硝機能を維持させます。

対策概要図
対策概要図

また、今後も管理を徹底するとともに、引き続き稼働データについてはお知らせいたします。
現在までの稼働データは以下のとおりです。

PDFH23.1月~H24.1月分の稼働データ(PDF)

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首都高速道路株式会社
 技術部 技術推進グループ
 TEL 03-3539-9424