呉服橋・江戸橋出入口の橋脚撤去工事
2024.1.24

今回ご紹介するのは「呉服橋・江戸橋出入口の橋脚撤去工事」です。
首都高速道路日本橋区間の地下ルートを整備するにあたり、日本橋川の流れを阻害しないようにするため、呉服橋出入口と江戸橋出入口の構造物を撤去しています。日本橋川の河川内にある橋脚本数を減らしておくことで、日本橋川の水位を予め下げて、今後河川内工事による治水上の影響を低減します。
橋脚の撤去方法
呉服橋・江戸橋出入口の橋脚は日本橋河川内に建設されており、河川上で撤去を行う必要があります。
そこで、日本橋川の水面上と水面下でそれぞれ分けて撤去を行います。
橋脚の撤去は下記に示すフローで実施します。
1.河床掘削
橋脚の切断する箇所を露出させるため、周辺の堆積土を台船上に配置したバックホウを用いて取り除きます。


2.日本橋川の水面上の橋脚切断
日本橋川の水面上の橋脚の切断は「ガス切断」と「ワイヤーソーを用いた切断」の2種類で実施します。
中空部分(橋脚内が空洞になっている部分)は、比較的簡単に切断できるのでガス切断、
中詰め部分(橋脚内にコンクリートが充填されている部分)はワイヤーソーと呼ばれる重機を用いて切断していきます。
【ガス切断】
橋脚周りに設置した円形足場を用い、ガス切断を行います。


【ワイヤーソーを用いた切断】
ワイヤーを橋脚に巻き付け切断します。切断した橋脚は、陸上に配置したクレーンを用いて荷揚げを行います。





3.日本橋川の水面下の橋脚切断
日本橋川の水面下では、円形の橋脚を半分(半月形)ずつに切断した後、まとめて撤去します。
まず、ダイバーが日本橋川を潜水し、ワイヤーを通す穴を作るために橋脚の中心部分に穴をあけます。
先ほど空けた穴にワイヤーを通し、ワイヤーを手前に引き切断を行います。切断した橋脚は、陸上に配置したクレーンを用いて荷揚げします。






※説明で使用しているイラストはイメージです。