首都高速道路日本橋区間地下化事業

首都高速道路株式会社

01.常盤橋地区
トンネル工事区間

川の流れ、歴史の流れ、地上交通の流れを止めずに掘削!

  • 常盤橋地区には、交通量が多い外堀通りの一石橋、
    国指定史跡である常盤橋門跡がある常盤橋公園、
    関東大震災後に復興建設された常盤橋などの
    文化財があるほか、治水上の配慮が必要な日本橋川
    といった多くの重要な構造物が存在します。
    (参考:常盤橋門常磐橋
  • これらの構造物になるべく影響を与えないために、
    工事に先立ち既設八重洲線を2025年4月から
    長期通行止めとし、主に既設の八重洲トンネルの中から
    地中を掘り広げる「非開削工法」を採用しています。
常盤橋地区史跡地図
※現時点の予定であり、関係各所との協議により変更となる可能性があります

TOKIWABASHI AREA

川の流れを止めずに掘削!
~鉄樋(てっぴ)工法~

川底に床を築き、
川の流れを保ちつつ、
その下で安全に工事を実施

  • 日本橋川直下にトンネルを構築する部分では、地上から川を広範囲に締め切ると、水位が上昇することで治水上の安全確保に支障をきたすことになるため、地上からの開削工事は困難となります。そこで、川底に鋼製の床(鉄樋)を敷設し、川の水を通しながら地中にある既設八重洲トンネルからの掘削・トンネル工事を行います。
  • 工事による仮設物については治水上の安全確保や航行する船舶に配慮しながら施工を行います。
鉄樋設置イメージ図
鉄樋設置状況イメージ図

非開削~鉄樋(てっぴ)工法~

STEP 01河川浚渫+土留壁・仮受杭設置

鉄樋を設置するための仮受杭や既設八重洲線を支えるための仮受杭を設置します。


河川浚渫+土留壁・仮受杭設置

STEP 02鉄樋設置+既設八重洲線一部撤去

クレーン付き台船で鉄樋を設置し、既設八重洲線の側壁を撤去します。鉄樋を設置することで、河川の直下を地中で掘削することができるため、河川への影響を最小限にすることが可能となります。

鉄樋設置+既設八重洲線一部撤去

STEP 03掘削①

最終掘削範囲まで、仮設構造で支えながら掘削します。

掘削①

STEP 04掘削②+既設八重洲線撤去

最終掘削範囲まで、仮設構造で支えながら掘削します。また、既設八重洲線の撤去を行います。

掘削②+既設八重洲線撤去

STEP 05新設躯体構築

掘削が完了したら、新設躯体を構築します。

新設躯体構築

STEP 06埋戻し

仮設構造を撤去しながら埋戻しを行います。

埋戻し

TOKIWABASHI AREA

歴史の流れ、川の流れを止めずに掘削!
~ハーモニカ工法~
~アンダーピニング工法~

既存の高速八重洲線から掘り広げ。
地上の文化財を守る

  • 常盤橋地区には、かつての江戸城の城門跡や、明治10年架橋の石造りの常磐橋があります。史跡・文化財等の保護の観点から、主に地上部を掘削せず既設八重洲トンネルの中から地中を掘り広げる非開削工法により新たなトンネルを構築します。
  • トンネル掘削による地表面や地上構造物への影響は、計測等により確認し、影響を最小限とする施工を行います。

アンダーピニング工法とは

  • アンダーピニング工法とは、地中で構造の基礎を支える工法です。
  • 通行止めした八重洲線から横方向に掘削し、常盤橋の基礎を仮受杭と仮受ジャッキにて支え、その地下の掘削を進めていきます。

非開削~アンダーピニング工法~

STEP 01土留壁・受杭設置+鉄樋設置

仮締切をすることで常盤橋の橋台を支えるスペースを確保します。
仮受杭の施工空間を確保した後に仮受杭を打設します。
両脇に土留壁を打設し、河川上から鉄樋受杭及び鉄樋を設置します。

土留壁・受杭設置+鉄樋設置

STEP 02既設八重洲線一部撤去+土留め設置

既設八重洲線の中壁と側壁を撤去し、常盤橋の橋台周辺を掘削するための土留めを設置します。

既設八重洲線一部撤去+土留め設置

STEP 03掘削+仮受杭打設

既設八重洲線から地中で横断方向に掘削し、常盤橋の橋台を支えるための仮受杭を打設します。

掘削+仮受杭打設

STEP 04仮受桁+仮受ジャッキ設置

既設八重洲線から常盤橋の橋台を支えるための仮受桁と仮受ジャッキを施工します。
このように、地中で構造物を支える工法を「アンダーピニング工法」と呼びます。

仮受桁+仮受ジャッキ設置

STEP 05新設躯体(頂版)構築

新設躯体の頂版を打設します。その際、鉄樋を支えていた受杭は頂版で受け替えるため撤去します。
また、常盤橋の橋台を支えていた仮受杭も頂版で受け替えるため、受桁との隙間を間詰めします。

新設躯体(頂版)構築

STEP 06掘削

最終掘削範囲まで、仮設構造で支えながら掘削します。

掘削

STEP 07新設躯体構築+埋め戻し

新設躯体を構築し、仮設構造を撤去した上で埋め戻しを行います。

新設躯体構築+埋め戻し

ハーモニカ工法とは

  • ハーモニカ工法は、左図のような小型掘削機を立坑からジャッキで推進し、掘り進めながら鋼殻の仮設躯体を構築していく工法です。
  • 鋼殻の仮設躯体がハーモニカの吹き口に似ていることからハーモニカ工法と呼ばれます。
ハーモニカマシン概要
ハーモニカマシン推進機構

非開削~ハーモニカ工法~

STEP 01発進立坑構築

小型掘削機が発進するための立坑を構築します。



発進立坑構築

STEP 02縦断ハーモニカ掘削

門型クレーンを用いて小型掘削機を発進立坑に設置し、既設八重洲線に沿うように掘削します。
道路の縦断方向に掘削することから、「縦断ハーモニカ」と呼びます。

縦断ハーモニカ掘削

STEP 03縦断ハーモニカ(外回り)鋼殻撤去+側壁構築 / 横断ハーモニカ掘削

縦断ハーモニカの鋼殻を撤去し、新設躯体の側壁を構築します。
また、既設八重洲線の中から小型掘削機を掘進させます。
道路の横断方向に掘進することから、「横断ハーモニカ」と呼びます。

縦断ハーモニカ(外回り)鋼殻撤去+側壁構築 / 横断ハーモニカ掘削

STEP 04仮受杭設置+ハーモニカ鋼殻・既設八重洲線一部撤去

既設八重洲線を支える仮受杭を設置します。
ハーモニカの鋼殻・既設八重洲線の躯体を撤去し、施工空間を確保します。

仮受杭設置+ハーモニカ鋼殻・既設八重洲線一部撤去

STEP 05新設躯体構築(頂版)

頂版を構築し、掘削を進めていきます。

新設躯体構築(頂版)

STEP 06掘削

最終掘削範囲まで、仮設構造で支えながら掘削します。

掘削

STEP 07新設躯体構築+埋め戻し

新設躯体を構築し、仮設構造を撤去した上で埋め戻しを行います。

新設躯体構築+埋め戻し

TOKIWABASHI AREA

地上交通の流れを止めずに掘削!

地上に蓋をして、
地上交通の流れを止めずに開削工事

  • 常盤橋地区トンネル工事のうち、地上部から施工が可能な範囲は、路面覆工を配置して、地上の道路の通行を確保しながら、開削工法による掘削・トンネル構築工事を行います。
  • トンネル掘削による周辺建築物等への影響は、計測等により確認し、影響を最小限とする施工を行います。

開削工法

STEP 01土留壁設置+表面掘削

両端に土留壁を設置し、路面覆工を支える杭を打設します。また、路面覆工をかけるために浅く掘削を行います。

土留壁設置+表面掘削

STEP 02路面覆工設置+掘削①

路面覆工を設置し、掘削を地中で進めます。
路面覆工を設置することで地上交通への影響を少なくすることが可能となります。

路面覆工設置+掘削①

STEP 03掘削②+既設八重洲線撤去

掘削を進め、既設八重洲線を撤去していきます。

掘削②+既設八重洲線撤去

STEP 04掘削③

最終掘削範囲まで、仮設構造で支えながら掘削します。

掘削③

STEP 05新設躯体構築

掘削が完了したら、新設躯体を構築します。

新設躯体構築

STEP 06埋戻し

仮設構造を撤去しながら埋戻しを行います。

埋戻し

TOKIWABASHI AREA

常盤橋地区トンネル工事区間
工事進捗状況

常盤橋地区トンネル工事区間工事進捗状況 COMING SOON

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