これから、河川内に設置した橋脚の柱部分と新しい橋の橋脚の梁部分を現場で溶接し、橋全体の固定を始めます。雨天でも工事ができるよう防雨設備の中で溶接作業を行います。溶接する延長は4本の橋脚すべてで8.4kmにも及びます。
防雨設備の中で行っていた柱部分の溶接作業が完了しました。 鋼板の厚さが9.5cmと非常に厚いため、直径5.5mの円柱橋脚の周りを約60周溶接しました。 本日午後より台風のため工事を一時中断しています。明日の午前中より工事を再開予定です。なお、ここまでの工事が順調に進んだため現時点で通行止め解除日時に変更はありません。資機材等はしっかりと固縛し、台風による風雨への対策は万全を期しております。
橋の両サイド(東京側・川崎側)の壁高欄等の施工状況です。スライド架設前に可能な限り施工しましたが、スライド後に可能となった部分を施工しました。また、温度変化などによる橋の伸び縮みに対応するための伸縮装置や落橋防止装置を設置しました。
舗装は上下2層構造になっています。そのうち、下の層(基層)を施工している状況です。スライド架設前に可能な範囲は施工しましたが、スライド後に施工が可能となった橋の両サイド(東京側・川崎側)のつなぎ部分を施工しました。
橋上の照明や通信設備等のケーブルを桁内に設置したラックに敷設しています。100点以上の端子を1点ずつ絶縁測定を行い、ケーブルの健全性を確認します。試験調整の後、ケーブル接続点(透明カプセル)に樹脂を注入し固定します。
舗装の施工状況です。通常舗装より舗装材料同士の隙間が大きく、雨天時に舗装内に水が浸透することにより、走りやすさが向上します。また、舗装材料の隙間に道路とタイヤの間に挟まれる空気が逃げやすくなるため、騒音低減が図られます。
ドライバーの方々が、安全・安心にご通行いただくために必要な照明柱を設置しました。スライド架設前に可能な範囲は設置していましたが、スライド後に施工が可能となった範囲を施工しました。今後、各種検査・点検を行っていきます。
維持管理の効率化が可能となるインフラドクター®️。毎秒200万点の3次元点群が取得できる計測車両を用いて、今回開通する区間の初期値を取得しました。【インフラドクター®️の詳細は首都高技術(株)のホームページへ】
予定の作業が完了しました。最後に安全確認・清掃を実施し、予定通り6月10日午前5時に通行止め解除します。2週間、大変ご迷惑をおかけしましたが、工事や渋滞緩和へのご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございました。